2009年 11月 10日
日の出濃霧 1 |
ここのところ毎朝、発地の農地は濃い霧に覆われてるんだ。
発地はね、南北と東を小高い山に囲まれて、西にはちょっと遠いけど浅間山、言ってみればフライパンの底みたいな感じになってるんだよね。
で、夜の間にきんきんに冷えた空気がそのフライパンに蓋をして、行き場を失った水分が朝になると霧に変わって地表を覆うんだ。
今はサマータイムからウィンタータイムへの移行期で、父ちゃん、朝は6時半に起きるんだけど(真冬になったら7時だよ)、ある朝、いつもよりかなり早めに起きたんだ。
あれ? 父ちゃん、こんなに早くにどうしたの?
「日の出を見に行くぞ。きっと、すごいことになってる!」
父ちゃん、力強く断言して、ぼくたちは早速発地に向かったんだ! 父ちゃんの読みはずばり的中。家の周りは霧の「き」の字もなかったのに、発地に近づくにつれて霧が出はじめて、農地に行くと靄と霧の中間みたいな感じになってたんだ。それでもって、東の山の稜線上にオレンジ色に燃えるお日様が顔を覗かせてたんだよ。
「綺麗だな、ワルテル。素敵だな、ソーラ」
気温はジャスト零度。父ちゃん、白い息を吐き出しながら何度も何度もシャッター切ってたよ。見てる間に霧がどんどん濃くなっていくんだ。西を向くと浅間山、空は青いのにレースのカーテンを引いたみたいに浅間山の輪郭がぼやけていって、真っ青だった空も水色に!
刻々と変化する朝日の中の光景に、父ちゃん、言葉を失っていったんだ。
お日様が完全に空に浮かぶと、父ちゃんやっと我に返って「よーし、ワルテル、ソーラ、思い切り遊べ!」って言ったんだ。
そんなこと、言われるまでもないけどね。
明日のエントリーはもっと凄いよ!!
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by walterb
| 2009-11-10 08:43
| 日常