2007年 05月 27日
自己紹介 |
ぼくは父ちゃんと母ちゃんと一緒に、軽井沢で暮らしてる。
一昨年、ぼくのねえちゃんだったマージが癌で死んだんだ。でも、マージは最後の夏を軽井沢で幸せに過ごした。で、父ちゃん、長年親しんだ東京を捨てて、ぼくと楽しく暮らすために、去年の夏、軽井沢に引っ越してきたってわけ。
マージには悪いけど、ぼくたち山犬だから、東京よりこっちの方が断然いい。マージのおかげだよ。父ちゃんと母ちゃんはマージのこと思い出して、まだ時々泣いたりするけどね。
父ちゃんは血も涙も凍るような小説を書く人なんだ。父ちゃんの読者の多くは、父ちゃんは毎晩新宿歌舞伎町で飲んだくれてると思ってるらしい。でも、ぼくのために全部捨てて、軽井沢で暮らしてる。ぼくにはとっても優しい。時々、馬鹿なんじゃないかと思うぐらい優しくて、ぼくは父ちゃんが大好き。父ちゃんがいないと、きっと死んでしまう。
父ちゃんのいやなところはたったひとつ。カメラをぼくに向けるんだ。マージの写真があんまりないからって、デジイチとかいうカメラを買ったんだ。いつでもどこでもぼくにレンズを向けて、カシャカシャ音を立ててる。四六時中パパラッチに張りつかれてるみたいで気分のいいもんじゃない。欠伸してるところとか、女の子にへこへこしてるとことか、撮られたくないよ。
by WalterB
| 2007-05-27 14:20
| 日常