2007年 11月 08日
初めてのお留守番 |
昨日の夕方も、ドッグランで楽しく遊んだんだけどー、家に戻ってきたら、父さんがバスルームってところに入っていったの。そしたら、ワルテルが急にそわそわしだしたのね。
あんまり様子がおかしいから、どうしたのって、わたし、訊いたの。ワルテルはオルスバンだって言ったわ。こういう時は決まってオルスバンなんだって。寂しくて退屈で最悪なんだって。オルスバンってなに? そのうちわかるよって、ワルテル、悲しそうに教えてくれたのよ。
父さんがバスルームから出てきたら、すごくいい匂いがして、わたし、くんくん匂い嗅いじゃった。それから、それから……ご飯食べさせてもらって、寝室に呼ばれて、ハウスって言われたの。わたし、素直にケージの中に入ったのよ。ご飯の後はいっつも寝るんだし、ケージの中だと安心できるし。それでうとうとしてたら、突然、父さんと母さんの気配と匂いが消えたの。
パニックーーーー!!!
ワルテルは近くにいるけど、頼りにならないんだもの。父さんと母さんいないと、わたしどうしていいかわからないんだもの。
ケージの入口手でひっかいたり、鼻でぐいぐい押したり。ケージって呼んでるけど、ほんとはクレートっていうやつなの。入口はメッシュの布地になってて、ジッパーで閉めてあるの。必死で動き回ってたら、ジッパーが少し動いて、できた隙間に鼻入れてぐりぐりやってたら、いつの間にか、ケージの外に出ることができたの!
ワルテル、ワルテル、父さんと母さんは?
出かけたよ、ぼくたち、オルスバンなんだよってワルテルは言うの。すっごく寂しそうなの。わたしも不安で寂しくて怖くて、ワルテルにどうしたらいいのって訊いたのよ。
こっちにおいでよってワルテルは言ったの。そして、父さんと母さんのベッドの上にあがったの。
ここ、父ちゃんと母ちゃんの匂いがたくさんするだろう? ここで寝ると、少しだけ安心できるんだぞ。
ワルテル、そう言って、父さんの枕に顔埋めたのよ。わたしも必死でベッドによじ登って、母さんの枕に鼻近づけたの。ああ、母さんの匂い!
ワルテルはすぐに寝ちゃって、わたしもうとうとして。でも、途中でオシッコがしたくなって。でも、母さんの匂いのするところでしちゃいけない気がして、居間に行ったのね。ちょっぴり怖かったけど。でも、わたし、偉いのよ。ちゃんとトイレシートの上でオシッコしたの。それから慌てて寝室に戻って、ベッドによじ登って、ワルテルと一緒に寝たの。
どれぐらい経ったのかしら。いつも乗る車のエンジンの音が聞こえてきて、ワルテルが起き上がって、耳を持ち上げてじっと外の様子うかがってるの。しばらくしたら、父さんと母さんの匂いがしてきて、わたしとワルテル、わんわん吠えながら玄関に向かって走ったの。
「ソーラ、どうやってケージから出たんだ?」
そんなの知らない。そんなことより、父さん、母さん、どこに行ってたの? どうしてわたしを置いていったの? 寂しかったのよ。怖かったのよ。
「でも、ワルテルがいたから少しは安心だっただろう」
わたしとワルテルを撫でながら、父さん言ったわ。
「ソーラ、ちゃんとトイレシートの上でオシッコしてるじゃないか。偉いな、偉いな、とっても偉いな!!」
父さん、わたしのこと抱きしめて、無茶苦茶撫でてくれたの。嬉しくて嬉しくて、尻尾振っちゃった。ぶんぶんぶんぶんって!
でも、すぐ、寝室から母さんの悲鳴が聞こえたのよ。
「ソーラ、わたしのベッドで寝てた!!!!!」
だって、だって、ワルテルが悪いのよ。ワルテルがベッドの上なら安心だからって言ったのよ。わたし、悪い子じゃないのよ、父さん。ワルテルのせいなのよ。
……でも、ワルテルがいて良かった。ワルテルがベッドのこと教えてくれて良かった。わたしひとりだったら、寂しくて寂しくてどうにかなってたと思うわ、父さん。
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あんまり様子がおかしいから、どうしたのって、わたし、訊いたの。ワルテルはオルスバンだって言ったわ。こういう時は決まってオルスバンなんだって。寂しくて退屈で最悪なんだって。オルスバンってなに? そのうちわかるよって、ワルテル、悲しそうに教えてくれたのよ。
父さんがバスルームから出てきたら、すごくいい匂いがして、わたし、くんくん匂い嗅いじゃった。それから、それから……ご飯食べさせてもらって、寝室に呼ばれて、ハウスって言われたの。わたし、素直にケージの中に入ったのよ。ご飯の後はいっつも寝るんだし、ケージの中だと安心できるし。それでうとうとしてたら、突然、父さんと母さんの気配と匂いが消えたの。
パニックーーーー!!!
ワルテルは近くにいるけど、頼りにならないんだもの。父さんと母さんいないと、わたしどうしていいかわからないんだもの。
ケージの入口手でひっかいたり、鼻でぐいぐい押したり。ケージって呼んでるけど、ほんとはクレートっていうやつなの。入口はメッシュの布地になってて、ジッパーで閉めてあるの。必死で動き回ってたら、ジッパーが少し動いて、できた隙間に鼻入れてぐりぐりやってたら、いつの間にか、ケージの外に出ることができたの!
ワルテル、ワルテル、父さんと母さんは?
出かけたよ、ぼくたち、オルスバンなんだよってワルテルは言うの。すっごく寂しそうなの。わたしも不安で寂しくて怖くて、ワルテルにどうしたらいいのって訊いたのよ。
こっちにおいでよってワルテルは言ったの。そして、父さんと母さんのベッドの上にあがったの。
ここ、父ちゃんと母ちゃんの匂いがたくさんするだろう? ここで寝ると、少しだけ安心できるんだぞ。
ワルテル、そう言って、父さんの枕に顔埋めたのよ。わたしも必死でベッドによじ登って、母さんの枕に鼻近づけたの。ああ、母さんの匂い!
ワルテルはすぐに寝ちゃって、わたしもうとうとして。でも、途中でオシッコがしたくなって。でも、母さんの匂いのするところでしちゃいけない気がして、居間に行ったのね。ちょっぴり怖かったけど。でも、わたし、偉いのよ。ちゃんとトイレシートの上でオシッコしたの。それから慌てて寝室に戻って、ベッドによじ登って、ワルテルと一緒に寝たの。
どれぐらい経ったのかしら。いつも乗る車のエンジンの音が聞こえてきて、ワルテルが起き上がって、耳を持ち上げてじっと外の様子うかがってるの。しばらくしたら、父さんと母さんの匂いがしてきて、わたしとワルテル、わんわん吠えながら玄関に向かって走ったの。
「ソーラ、どうやってケージから出たんだ?」
そんなの知らない。そんなことより、父さん、母さん、どこに行ってたの? どうしてわたしを置いていったの? 寂しかったのよ。怖かったのよ。
「でも、ワルテルがいたから少しは安心だっただろう」
わたしとワルテルを撫でながら、父さん言ったわ。
「ソーラ、ちゃんとトイレシートの上でオシッコしてるじゃないか。偉いな、偉いな、とっても偉いな!!」
父さん、わたしのこと抱きしめて、無茶苦茶撫でてくれたの。嬉しくて嬉しくて、尻尾振っちゃった。ぶんぶんぶんぶんって!
でも、すぐ、寝室から母さんの悲鳴が聞こえたのよ。
「ソーラ、わたしのベッドで寝てた!!!!!」
だって、だって、ワルテルが悪いのよ。ワルテルがベッドの上なら安心だからって言ったのよ。わたし、悪い子じゃないのよ、父さん。ワルテルのせいなのよ。
……でも、ワルテルがいて良かった。ワルテルがベッドのこと教えてくれて良かった。わたしひとりだったら、寂しくて寂しくてどうにかなってたと思うわ、父さん。
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by walterb
| 2007-11-08 11:18
| 日常