2010年 07月 04日
愛犬カメラマンのための気まぐれ講座 10 |
なにか気になる匂いがするのだろう。ワルテルとソーラが仲良く並んで地面の匂いを嗅ぎはじめた。
雄と雌の骨格の違い。そして、ワルテルとソーラの性格の違い。ワルテルは尻尾を立て、ソーラは尻尾を下にさげて急所を守っている。
気分が穏やかになるのを感じながらわたしはシャッターをそっと切る。
シンクロニシティの効用と言えばいいのだろうか。二頭が並び、同じ方角に向かって同じことをしている。ただそれだけで切り取った写真に暖かみが付与される。
顔が写っている必要はない。犬は全身で会話する生き物だ。顔を写さなくても彼らの感情や思考を写真に収めることはできるのだ。
二頭がシンクロして動く瞬間を、いつも無意識のうちに探している。撮り逃がすことの方が多い。今日の写真のように、長い時間シンクロしていることがほとんどないのだ。それでも、うまくキャッチできたときは気分が良くなる。優しい気持ちになれる。
こうして並んでいると、ワルテルはより男らしく、ソーラはより女の子らしく見える。
お気に入りの写真なのだ。
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by walterb
| 2010-07-04 09:53
| 写真