2007年 07月 03日
シャンプーと鴨 |
お昼ちょっと前に、父ちゃんが仕事をやめて腰を上げた。
ぼく、父ちゃんの足下で爆睡してたんだけど、こういうときはぱしっと目が覚めるんだ。目が覚めると同時に尻尾ぶんぶんさせてさ、父ちゃん、父ちゃん、どこか出かけるの?
父ちゃんがいつもと違うことする時は、大抵、お出かけがついてくるんだよ。それぐらい、父ちゃんは毎日同じことを繰り返してるんだ。自分を律しないとどこまでもだらだらしちゃう性格だから、そうすることに決めたんだって。
まあ、それはともかく、父ちゃんがいつもと違うことをするときはお出かけの日。楽しいところに連れて行ってもらえる日もあるけど、嫌な日もあるんだよ。今日は、嫌な日だったんだ。
「ワルテル、臭いな」
昨日の夜、父ちゃん、そう言ってた。ってことは、今日のお出かけはいつもの病院でシャンプーだ……それでもさ、一縷の望みってやつがあるじゃない? ぼく、その望みに賭けて、顔にこにこにして、尻尾ゆらゆらさせて、父ちゃん、シャンプーじゃないよねえ、違うところに行くんだよねえって誘いかけてみた。
でも、やっぱりシャンプー。病院の駐車場に着いて、車から降りたら、ぼく、とりあえず逃げようとしてみたんだけど、父ちゃんの一喝くらってしゅんとしちゃった。
シャンプーやだよぉ、父ちゃん。水、嫌いなんだよぉ、父ちゃん。それよりなにより、父ちゃんと一緒に居られないのが嫌なんだよお。
精一杯お願いしてみたけど、父ちゃん、こういうときはぼくの気持ちなんか無視だかんね。ぼくを病院に置いて、とっとと帰っちゃった。
ぼく、我慢したよ。いい子にして身体洗われて、大嫌いなドライヤーも我慢した。だって、父ちゃんが絶対迎えに来てくれることわかってたからね。父ちゃんが来たら、病院の近くの矢ヶ崎公園で散歩するんだ。いっつもそうなんだ。
矢ヶ崎公園には大きな池があるんだよ。池にはたくさんの鴨がいて、ガァガァ鳴きながら泳いでる。ぼく、鴨を見ると、耳が立って、目つきが鋭くなって、父ちゃんが言うところの「けだものの顔」になるんだ。本能が疼くんだよ。あの鴨に飛びついて、牙を立てたくって、身体がむずむずするんだ。
シャンプーとドライヤーが終わって、ぼく、ケージに入れられた。後は父ちゃんが迎えに来てくれるの待つだけ。しばらくしたら、病院のロビーに誰かが来た気配。くんくんくん……尻尾ぶんぶんぶん!!!! 父ちゃんの匂い!!!!!!
ケージから出してもらったら、看護士さんぐんぐん引っ張って、ロビーに出て、父ちゃんにジャンプ!!!
父ちゃん、ぼくいい子にしてたよ。ぴっかぴかになったよ。シャンプーの匂いは嫌いだけど、綺麗になったら父ちゃんも母ちゃんも喜ぶから、これで我慢するよ。だから、だから、だから、お散歩連れてって!!!
ちょうどぼくのシャンプーが終わったころに雨がやんで、ぼくと父ちゃん、矢ヶ崎公園に。いるよ、いるよ、鴨がいるよ。ガァガァ鳴いてるよ。リードでつながれてるの忘れて、鴨に向かって駆けようとしたら、ハーフチョークの首輪が喉に食い込んでげーっ。父ちゃんに馬鹿だなって笑われた。ちぇっ。
本当は鴨を追いかけたかったんだけど、シャンプーした後に池に飛び込んじゃったりしたら(昔、代々木公園でやっちゃったことがあるんだけどね)父ちゃんの顔、閻魔様みたいになってオシッコちびるほど叱られるから、我慢、我慢。
その代わり、矢ヶ崎公園のグラウンドで父ちゃんとたくさんたくさん遊んだ。いやなことの後には楽しいことがないと、やってられないもんね。
たくさんたくさん走り回ったら、ちょっとだけ疲れちゃったけどさ。
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ぼく、父ちゃんの足下で爆睡してたんだけど、こういうときはぱしっと目が覚めるんだ。目が覚めると同時に尻尾ぶんぶんさせてさ、父ちゃん、父ちゃん、どこか出かけるの?
父ちゃんがいつもと違うことする時は、大抵、お出かけがついてくるんだよ。それぐらい、父ちゃんは毎日同じことを繰り返してるんだ。自分を律しないとどこまでもだらだらしちゃう性格だから、そうすることに決めたんだって。
まあ、それはともかく、父ちゃんがいつもと違うことをするときはお出かけの日。楽しいところに連れて行ってもらえる日もあるけど、嫌な日もあるんだよ。今日は、嫌な日だったんだ。
「ワルテル、臭いな」
昨日の夜、父ちゃん、そう言ってた。ってことは、今日のお出かけはいつもの病院でシャンプーだ……それでもさ、一縷の望みってやつがあるじゃない? ぼく、その望みに賭けて、顔にこにこにして、尻尾ゆらゆらさせて、父ちゃん、シャンプーじゃないよねえ、違うところに行くんだよねえって誘いかけてみた。
でも、やっぱりシャンプー。病院の駐車場に着いて、車から降りたら、ぼく、とりあえず逃げようとしてみたんだけど、父ちゃんの一喝くらってしゅんとしちゃった。
シャンプーやだよぉ、父ちゃん。水、嫌いなんだよぉ、父ちゃん。それよりなにより、父ちゃんと一緒に居られないのが嫌なんだよお。
精一杯お願いしてみたけど、父ちゃん、こういうときはぼくの気持ちなんか無視だかんね。ぼくを病院に置いて、とっとと帰っちゃった。
ぼく、我慢したよ。いい子にして身体洗われて、大嫌いなドライヤーも我慢した。だって、父ちゃんが絶対迎えに来てくれることわかってたからね。父ちゃんが来たら、病院の近くの矢ヶ崎公園で散歩するんだ。いっつもそうなんだ。
矢ヶ崎公園には大きな池があるんだよ。池にはたくさんの鴨がいて、ガァガァ鳴きながら泳いでる。ぼく、鴨を見ると、耳が立って、目つきが鋭くなって、父ちゃんが言うところの「けだものの顔」になるんだ。本能が疼くんだよ。あの鴨に飛びついて、牙を立てたくって、身体がむずむずするんだ。
シャンプーとドライヤーが終わって、ぼく、ケージに入れられた。後は父ちゃんが迎えに来てくれるの待つだけ。しばらくしたら、病院のロビーに誰かが来た気配。くんくんくん……尻尾ぶんぶんぶん!!!! 父ちゃんの匂い!!!!!!
ケージから出してもらったら、看護士さんぐんぐん引っ張って、ロビーに出て、父ちゃんにジャンプ!!!
父ちゃん、ぼくいい子にしてたよ。ぴっかぴかになったよ。シャンプーの匂いは嫌いだけど、綺麗になったら父ちゃんも母ちゃんも喜ぶから、これで我慢するよ。だから、だから、だから、お散歩連れてって!!!
ちょうどぼくのシャンプーが終わったころに雨がやんで、ぼくと父ちゃん、矢ヶ崎公園に。いるよ、いるよ、鴨がいるよ。ガァガァ鳴いてるよ。リードでつながれてるの忘れて、鴨に向かって駆けようとしたら、ハーフチョークの首輪が喉に食い込んでげーっ。父ちゃんに馬鹿だなって笑われた。ちぇっ。
本当は鴨を追いかけたかったんだけど、シャンプーした後に池に飛び込んじゃったりしたら(昔、代々木公園でやっちゃったことがあるんだけどね)父ちゃんの顔、閻魔様みたいになってオシッコちびるほど叱られるから、我慢、我慢。
その代わり、矢ヶ崎公園のグラウンドで父ちゃんとたくさんたくさん遊んだ。いやなことの後には楽しいことがないと、やってられないもんね。
たくさんたくさん走り回ったら、ちょっとだけ疲れちゃったけどさ。
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by walterb
| 2007-07-03 11:23
| 日常